ブランド&貴金属キンバリー、時計売上を6.5倍にした敏腕店長
2020年04月04日
仕事ができる人の1日
開店以来最高の売上を記録
時計の売上を6.5倍に増やした敏腕店長
ブランド&貴金属買取専門店キンバリー静岡SBS通り店(静岡県静岡市)店長 森本 大さん
27歳。高校卒業後、静岡県警に奉職。21歳でキンバリーを運営するピックアップジャパンに入社し、キンバリー静岡SBS通り店に配属。その後、ピックアップ静岡登呂店のオープニングスタッフ、キンバリーの別店舗の店長を経て、3年前から静岡SBS通り店の店長になる。販売・買取・質業務のほかに、BtoB取引の交渉やチラシ作成も担当。剣道は3段の腕前
時計ファンが集まる店
ニッチな商材コインに注目
キンバリー静岡SBS通り店が時計に力を入れ始めたのは2年ほど前。買取を強化し、5〜6本だったロレックスを常に20本ほど販売するようにした。森本さんも時計好き。時計に詳しい店長がいるとファンも増えた。
店舗の立地は幹線道路の交差点。車や歩行者から店内が見える。森本さんはお客と話す時、外から見えやすい場所に立ち、「気軽に話ができる入りやすい店」に見えるよう工夫。
さらに静岡市内では取り扱う店が少なかったコインに着目。穴場商材を発掘したことで、買取・販売とも好調だ。
その他、商品の回転率を上げるなどの努力をした結果、年間売上金額は過去最高に。時計の販売額は2年前の650%を記録した。
キンバリー静岡SBS通り店の外観。
ロレックスの展示数、買取数地域一をアピール
コインの買取を訴える大きなPOP。
これも窓から見える位置に設置してある
ロレックスの販売コーナー。
接客では「この店で販売していない時計についても誠心誠意相談に乗っています」と森本さん
スタッフがのびのび働ける環境づくり
現在、店舗には森本さんを含めて3人のスタッフがいる。それぞれ担当ジャンルを持ち、数字を意識しながら、売り場作りや売価変更などを責任を持って行っている。
「トップダウンより自由に働いてもらった方が良いと考えています。私もそうやって育ててもらいました」
同店は7割ほどがリピーターで、森本さんや他のスタッフ指名でやってくるお客が多い。質の利用者も多く、「当店だと質入れに来たと気づかれずに、数千円単位で借入ができます。お小遣い制のお父さん達にうまく利用していただいていると思います」と森本さん。
将来はブランド店舗をまとめるマーチャンダイザーのような立場を目指したいと、森本さんは話している。
森本さんの七つ道具
森本さんは名刺入れを仕事用とプライベートで使い分けている。仕事で使うのは黒のノンブランドのもの。ルイ・ヴィトンがプライベート用だ。「当店は質で来られるお客様も多いので、お客様の気分を害さないために仕事ではハイブランドのものは使いません」と森本さん。ルーペはニコンの宝石鑑定用のルーペを愛用。ノート数冊には「店長の心得」など、これまで勉強したことを書き留めている
第484号(2020/3/25発行)13面