TRA、30社の買取店独立を支援 「FCの不満点なくしたい」
2020年05月19日
業者支援!
神奈川エリアで買取専門店「ブランド横須賀」や研修事業を展開する『TRA(神奈川県横須賀市)』は、18年ごろから自社の買取ノウハウを研修として展開している。月に1~3名ほどが受講し30社ほどが独立開業した。
TRAは元々、買取大手のフランチャイジーとして開業した。実務を行うなかで、FC店に店舗設計や運営面でのしがらみを感じ、FCを解約。「店の作りや月額のFC料、あと毎月の売上報告も面倒で自分たちへのメリットも薄かった。うちはそれをなくしたかったんです」(上野亜希子社長)
上野亜希子社長
同社のFC形式を取らない独立支援プログラムの特徴は、とにかく縛りの少ないことだ。屋号や店構えは自由。月額のFC料も徴収しない。初期費用は研修など150万~200万円程度に設定し、研修後はサポートを月5万で提供するが、受講者が不要と感じれば翌月から解約できる。東京や愛知などからも研修希望者の問い合わせがあるという。
研修は20日間、横浜か横須賀にて行う。はじめの15日は座学で真贋など実務を学び、残りの5日間は毎日5~7時間のロープレを行う。同社が接客を強みに4店舗を展開しているためだ。
同社が目指すのは、買取店のさらなる増加だ。上野社長は言う。「起業を支援し、買取店を増やして、これまで3店舗が300人相手に買取っていたのを、10店舗で1000人回せる規模にすれば様々な可能性が広がると思います」
第487号(2020/5/10発行)10面