バイセル、国内販路拡大へ中古着物の卸を強化
2021年04月14日
バイセルテクノロジーズ(東京都新宿区)はリードエグジビジョンジャパン(東京都新宿区)が3月23日から25日に開催した第8回ファッションワールドに、国内での中古着物の卸先拡大を目指し出店した。
国内販路拡大へ
中古着物の卸を強化
出展ブースの様子
同社は月間約10万点の着物を買い取っており、約3万点は丈が足りない、状態が悪く中古品として販売できない商品がある。以前は東南アジアなどの海外への輸出を行っていたがコロナ以後、輸出が難しくなったことで国内販路拡大へ動いている。また、今回出店の背景として責任者である敷根夏生氏は「昨年秋に見学に訪れた際、3社程着物を取り扱う事業者様と取引を開始できたため、卸としての需要を感じた」と話す。その他にも、サスティナブルを打ち出した開催であったことも出店の後押しとなった。
3日間の出店で、リメイク業者や大手1次流通含む約20社との商談に繋がり、反響を得た。また、初日はオンラインを通して海外業者への訴求を行い、中国や上海を中心に約5社との商談に進んでいる。中国では日本のトレンドが過ぎた、色味のある柄物などの需要が高いようだ。
第509号(2021/4/10発行)5面