フィリピンで古物市場の運営を行うPARK JAPANグループが、5月に首都マニラに新たな市場を立ち上げる。「同国の中古マーケットの中で圧倒的規模の事業体をつくる」と、気勢を上げる荒井靖社長に詳しく話を聞いた。
メトロ・マニラに1200平米会場 家家電中心に出来高400万円目指す
――昨年11月末に「リサイクルパークジャパンオークション」をブラカンで始めたばかりですが、早くも2拠点目ですね。
5月中旬にメトロ・マニラに、1200平米のオークション場を開設します。家電や小物を中心とした市にするつもりです。
――初競りの出来高目標は
400万円くらいを目標に考えています。
――ブラカンの出来高も教えてください
1700平米のオークション場で、1500点前後が出品されています。週1〜2回開催していて、1回の出来高はコンテナの中身によって250〜400万円くらいです。北のエリアは家具の人気が高いですね。
――具体的には。
無垢材で、ガラスで面取りがしてあるようなタンスや食器棚、サイドボードなどが人気です。日本で定価20〜30万円で売っているような高級なものがいいですね。フィリピンだと状態が良ければ、中古でも5万円程度で売れます。
1800万円の廃棄コストカット
――今、コンテナは月何本くらい集まっていますか。
15〜16本くらい販売しています。これを早急に30本くらいに増やしたいと思っています。今、新たに開拓している分野は新古品です。例えば、日本では4脚のテーブルの脚が1本日焼けしていたら商品価値がなくなりますよね。日本の店で売るにはB品扱いになる傷物やアウトレット、箱つぶれ品や返品商品など。手を加えれば充分つかえるけど国内で流通するには抵抗感があるという企業から、引き取っていこうと考えています。
AYKH TRADING
ARADEN TRADING CORPORATION
本社所在地: N―5 343POBLETE COMPOUND SUNVALLEY
PARANAQUE CITY METRO MANILA
PHILIPPINES
総資本金: 60,000,000ペソ
設立年月日:2007年5月
事業内容:家財、家電品のリサイクル事業、オークション事業、貿易事業、小売業
従業員:118名
1963年創業100年の建設会社の3代目社長の長男として生まれ、85年大学卒業後、同年大成建設株式会社に入社、海外での事業経営の夢を捨てきれず2年間海外渡航をし、創業会社の常務取締役を兼任しつつ、89年フィリピン及び香港に現会社の前身となる会社を設立、07年PARK JAPAN GROUPの中核企業のAYKH TRADINGを設立。趣味はゴルフでベストスコアーは69。
341号(2016/04/10発行)7面