「2025 シンプルスニーカー」スニーカーはシンプルな時代へ
2025年01月11日
2025年のスニーカーマーケットは、「ヴァンズ」、「コンバース」のようなシンプルなスニーカーがトレンドになりそうだ。昨年の前半は履き心地や履きやすさが重視され、「アシックス」などの高クッションを採用した機能性シューズが牽引したが、後半からはシンプルさや商品の耐久性を重視する傾向にシフトしている。
ヴァンズ、コンバースが台頭
高クッションなど
機能面を重視
ヴァンズのブラックは人気が高い
2025年のスニーカーマーケットは「ヴァンズ」、「コンバース」が牽引しそうだ。昨年、最も注目を集めたメーカーは「アシックス」だった。リセール品のマーケットプレイス「ストックX」のデータを見ると、7月〜9月のブランド別検索数はアシックスが前年同期比で3268%増加した。取引数においても、アシックスの「ゲル-1130」は1074%増、アシックスが展開するブランド「オニツカタイガー」の「メキシコ66」は845%増と、データがその人気の急上昇を裏付けている。
コメ兵(愛知県名古屋市)が運営する東京・銀座の中古スニーカーショップ「ギンザ スニーカー ヒルズ スニーカー マーケット バイ コメヒョウ」の濱野了一店長は、「今年に入ってから履き心地や履きやすさに優れたスニーカーを求める人が増えたと感じる」と語る。そのスニーカーこそがアシックスだ。
衝撃緩衝材の「ゲル」が導入され、ランニングシューズとしても人気の高いゲルシリーズをタウンユースとして履く人が一気に増えたという。国内メーカーということもあり、幅広な日本人の足型にフィットしやすいという点も評価されている。1万円台で手に入るのも強みだ。
第599号(2025/01/10発行)5面