チケット高額転売に反対、アーティストや音楽業界
2016年09月10日
音楽団体やアーティストらが8月23日、「チケットの高額転売に反対します」と声明を発表した。これを受けて、ネット上では賛否に分かれて様々な議論が巻き起こっている。
読売新聞と朝日新聞の8月23日の朝刊に大々的に打たれた意見広告。
賛同アーティストの中には嵐やサザンオールスターズ、サカナクションなど人気の高い顔ぶれが並んでいる
日本音楽制作者連盟、日本音楽事業者協会、コンサートプロモーターズ協会、コンピュータ・チケッティング協議会の4団体が音頭をとって、国内アーティスト116組と24の音楽イベント団体がチケットの高額転売反対の意を表明。朝日新聞と読売新聞に全面広告を打ち、公式サイトも開設した。
「コンサートのチケットを買い占めて不当に価格を釣り上げて転売する個人や業者が横行している現状に、私たちは強い危機感を持っています」とメッセージを掲示している。
チケットの転売は、古くは「ダフ屋」が問題視され、迷惑防止条例の対象となってきた。
しかし、チケットキャンプやチケット流通センター、チケットストリートなどをはじめとしたチケット転売サイト。オークションサイトやフリマアプリの登場で一般消費者も簡単に転売することが可能になった。ネット上で個人が転売することは違法と見られていない。
399号(2016/09/10発行)1面