出張買取フランチャイズ(FC)の「買いクル」の加盟店が4年で約4倍に増えている。チェーンとしての年商は今期6億円を見込み、来期には14億円を計画。本部のRC(東京都大田区)は創業期から海外店との提携を独自に開拓してきた。大堀直樹社長に話を聞いた。
出張買取FC、4年で加盟が4倍
カンボジアなど海外の店舗と提携
チェーン年商、来期14億を計画
RC(買いクル)
大堀 直樹社長
1年の半分を東南アで直取引できる店舗探し
── 出張買取FCの本部運営をする御社は、国内のほかカンボジアにも自社のヤードがあるなど、独自に海外販路を持っているのが特徴的だ。改めて、創業の経緯を教えてほしい。
大堀 当社の創業年は2008年で、自動車とリサイクル品の事業を柱としてスタートしました。海外との取引が始まったのは車が先で、ヨーロッパ、東南アジア、アメリカ、オーストラリアなど、30ヵ国以上にわたり中古車輸出を展開してきました。例えば走行距離が1万~2万kmしかないドイツ車を日本で仕入れて、ドイツに逆輸入をする。これが勢いよく売れていった経緯から、輸出をどんどん強化してきました。
それから3年ほどで競合が増えていき、海外の売値の市場が崩れ、日本での仕入値も上がっていきました。このビジネスは長く続かないと思い、もう1つの柱であるリサイクル品の輸出ができないかと。そこで2012年からの5年間は、1年の半分近くは東南アジア各国を回り、取引できる国を探していました。
第552号(2023/01/25発行)9面