3月13日から、新型コロナ対策のマスク着用ルールが見直されましたね。着用是非は個人の判断をより尊重されるようになりました。約3年にわたって続いたコロナ禍ですから、街を見渡すとまだマスクしている人が多い印象ですが(花粉症シーズンということもありそう)、アフターコロナに向けて動いているのだなと感じます。
時を同じくして、ブランド古物相場も2月から3月にかけて明るい展望が開けてきました。停滞が続いていた時計相場が上向いてきています。先月17日に実施した当社主催のRKオークション時計大会でも、1月までとは打って変わってロレックスを中心に相場が復調傾向となりました。
ブランド相場回復へ、古物市場はオンライン定着
主たる要因は、香港を中心とした海外マーケットが以前のような活況を取り戻しつつあることです。今年に入って香港のコロナ対策の防疫検査、中国のゼロコロナ政策が次々と撤廃されたことにより、バイヤーの買い付けが活発化。3月頭に開催された香港のジュエリーショーでは、ブースにアトラクションのような行列待ちができるほどの賑わいを見せたそうです。中国人バイヤーはもちろん、ヨーロッパ系のバイヤーも数多く来場していたそうで、コロナ前の景色が戻りつつあります。ショーでの売れ行きも好調らしく、付き合いのある業者と話していると「香港で在庫を売り切ってしまった」という声もチラホラ。海外需要の増加が、相場上昇の起爆剤となりそうです。
第556号(2023/03/25発行)13面