毎日ピンチ、でも倒産はしたことない!?古着で一世を風靡するドンドンアップ(岩手県盛岡市)岡本昭史社長による凄絶ノンフィクション体験記の第42回。
(前回までのあらすじ:リユーステックのセミナーに3年ぶりに登壇した岡本社長。その中で、これからの古着ビジネスにはテクノロジーが不可欠!と実感。世界で戦える儲かるビジネスにするためには・・?)
時代の最適解ビジネス「リユース×テクノロジー×〇〇ー〇〇」
リユース隠れ資産37兆円
最初に結論を言うと、タイトル「〇〇―〇〇」の答えは「グローバル」。と言っても、ただリユース品を海外に販売するって単純な話ではない。日本は今、日本経済の失われた30年って囁かれる悲痛な現状がある。政府が掲げる「日本再興戦略」の具体案、水から安価な燃料を作る?アニメ系のエンタメ?ロケット事業?インバウンド観光?労働基準法の改定による雇用創出?あまり良くわからない。どれもそうなんだろうけど、その中には必ず「中古品」が含まれると僕は考えている。
日本には37兆円の隠れ資産の中古品があり、年間7.6兆円が新たに排出されている。しかもここにクリーニングやリペアという概念が加われば、その数字は何倍にもなるのではないか?日本のリユース市場は年間2兆円を超えたとされているが、前記の数字には全く及ばない。なぜか?問題は大きく3つある。
- リユース品はとにかく手間がかかり、販売した価格と労力が見合わない
- 日本国内市場では、少しのダメージ商品でも中々販売に結びつかない
- 当然中古品なので、現在の日本のトレンドにそぐわない
こんなところだと思う。
第572号(2023/11/25発行)22面