持続可能な消費を訴求、「グリーンフライデー」とは?
2023年12月11日
11月第4金曜日の「ブラックフライデー」が日本の小売業にも定着しつつある。一方、このアンチテーゼとされている「グリーンフライデー」が提唱され、日本でも取組みが徐々に始まっている。リユース品を販売する機会になるため、今後の有効活用が望まれる。
ブラックフライデーに対抗
メルカリはグリーンフライデーにあわせファッションショーを実施した
そもそもブラックフライデーは11月第4金曜日に開催される大規模なセールのイベントを指す。約60年ほど前、米国でクリスマスを控えた消費者が商店街に繰り出し、黒山の人だかりをつくる様を表したことが語源とされる。その後、店が黒字になる様を表すという解釈が広まって以降、欧米圏の一大セールとして定着した。
日本にこの概念が持ち込まれて10年程度だが、もはや文化として定着している。ブラックフライデーを活かし大きな売上を作ったリユース事業者もいるだろう。
一方で、こうしたブラックフライデーの過剰消費に対抗する形で、「グリーンフライデー」という概念が欧州を中心に提唱されている。グリーンフライデーは2017年~2018年ごろにフランスで提唱された概念で、過剰な消費ではなく、不要なものを手放したり、壊れたものを直したりするなど、環境によりよい消費を志向するものだ。
第573号(2023/12/10発行)28面