【クーボンの海外リユース探訪記】Vol.35 アイルランド編(後編)

検索

「クーボンの海外リユース探訪記」

【クーボンの海外リユース探訪記】Vol.35 アイルランド編(後編)

2024年07月11日

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

前号でアイルランドの人々はチャリティ意識が高いと述べました。実際にストリート沿いにあるリユースショップやリサイクルショップを何軒か回ってわかったのは、その多くが女性支援や児童保護、難病患者支援等に関連した〝チャリティ活動の窓口〟も兼ねているということです。イギリス発のNGO団体「Oxfam(オックスファム)」等、もともと人道支援活動を行っている組織が運営しているお店も見かけました。

「あえて」選ばれるリユース品
社会問題解決の糸口に

リユースとチャリティの
ハイブリッドショップ

ワサビ 紫色の看板と外装が目じるしのADAPT。店内は雑貨店のような陳列で寄付品が並ぶ紫色の看板と外装が目じるしのADAPT。店内は雑貨店のような陳列で寄付品が並ぶ

その中のひとつ、リムリックを拠点に家庭内暴力被害者を支援する「ADAPT」では、主に地域内から寄付された食器や家具、書物等の中古を取り扱うショップを運営しています。コーポレートカラーの紫色が目立つ外装には「ADAPT SERVICES」と書かれています。外看板には、家庭内暴力によって生活が困難な女性や子供たちに向けて、この店で受けることができる支援が記載されており、その内容が非常に充実しているのです。

有料会員登録で記事全文がお読みいただけます

第587号(2024/07/10発行)19面

Page top
閉じる