三陽商会(東京都新宿区)は、6月21日から認定リユース品「RE:SANYO」の販売を開始した。同社でこれまで販売した衣料品等を売場で回収、状態の良いものを選別しクリーニング等を行い再販する。再販しないものは、提携先を通じてリユースまたはリサイクルを行う。3年目以降の拡大を視野にリユース事業の確立を目指す。
回収衣料等の20%以上が再販基準に
アウトレット店で
リユース品を販売
「サンヨーG&Bアウトレット落合店」。三陽商会のアウトレット1号店として1984年にオープン。リユース事業においても販売1号店に
認定リユース品は、同社のアウトレット店「サンヨーG&Bアウトレット落合店」で開始。1階フロアがリユース品の売場に変わり、約500点を陳列する。ここは同社が在庫品の廃棄削減を目的にアウトレット1号店として1984年にオープンした店舗。リユース事業においても販売1号店となった。同社では下期に2店舗での販売開始を予定している。
衣料品等の回収は、583売場で実施。回収対象は、同社が製造した衣料品やバッグなどの雑貨製品。汚損や破損がひどいものや肌着や下着などは対象外。回収時は1点につき、同社会員に500ポイントを付与(1人月19点まで)。同社の店舗で利用できる。
店舗で回収した衣料品等は同社倉庫に輸送し、仕分けを行う。回収は同社の静脈物流を活用することで、輸送負担を軽減する。回収品は独自の基準を設け、キズや汚れのあるもの、リメイクされているもの等を除外。一部のアイテムや素材を除き、原則水洗いまたはドライクリーニングを実施。洗浄後に劣化や色落ちしたものを除外したものが再販品となる。再販基準を満たさない製品は、協業先のエコミットを通じて、リユース、リサイクルを行う。
第587号(2024/07/10発行)13面