商店街の一角にあるレトロ雑貨店「くるみ屋」。小さいながらも充実の品揃えで、地元の「なんでも屋」として、小学生から高齢者まで愛される店となっている。
家電や生活雑貨などを売る商店が少なくなり、郊外の店までなかなか行けない人は買物に不便を感じている。同店は色々なものを扱うことで、そうしたお客のニーズに応えている
実は入口に10センチほどの段差がある。手すりはついているが、足の悪い高齢者には入りにくいため、店外にはニーズの高いスリッパやシーツ、下着などの生活用品を陳列し、外で会計を行うようにしている
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くるみ屋の外観。「ほとんどのお客様がご近所の方ですので、近隣で空き巣被害が多発したときは、他のお客様にも知らせて注意喚起しています」と店主の菊田さん
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元は喫茶店だった店を自分達で改装。棚などを解体したときに出た廃材を使って、陳列棚を手作りした。障子の桟を立て掛けて、商品を吊るすのに使ったりしている
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店主の菊田久美さん(左)とご主人の菊田健治さん。元々は健治さんが副業として始めたネットオークションが同店のはじまりだ。音楽が趣味の健治さんはレコードやCD、オーディオ製品を扱っている。久美さんの趣味は着物。それぞれの強みを活かしている
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店内で販売するレコードやCDは一般受けしやすいものをセレクト。ネットで販売するのはマニア受けするものと区別している。レコードやCDを探しに来る常連客もいる
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売れ筋はセルロイドの箱。この他、竹カゴの買物バッグやそろばんなども懐かしんで買っていくお客が多い。若い女性にもこうしたものは人気で、中でもアラジンの水筒(中がガラス製のもの)は入荷すると、すぐに売れてしまう
オープン |
2014年2月28日 |
取扱い商品 |
アンティーク、レコード・CD、着物、生活雑貨など |
客層 |
男:女=3:7 |
スタッフ数 |
2名(常駐1名) |
備考 |
●売場面積/約5坪
●売上げ構成比/店頭:ネット=9:1
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387号(2016/03/10発行)11面