フリップ&コー(運営:エクスペディションモード)は、主に1950年代から2000年代のヨーロッパ古着を扱っているショップだ。
ヴィンテージの雰囲気をうまく出しながら、現在のファッショントレンドとリンクしたディスプレイを行っているのが特長。その店づくりの工夫を紹介する。
ヴィンテージの雰囲気をうまく出しながら、現在のファッショントレンドとリンクしたディスプレイを行っているのが特長。その店づくりの工夫を紹介する。
Point1
ヴィンテージ感を出す
今の時代、着るのは難しくてもデザインのよいドレスなどはディスプレイ用として活用。
昔のスカーフはメリハリが効いていて色使いが鮮やか。店内の装飾にも使用している。また、中身が傷んでおり、販売はできないビーズバッグなども飾りとして活用している
ところどころにアンティーク家具を置いている。椅子の座面はすべて輸入した布地を使い、スタッフが張り替えている
店内奥には量り売りのコーナーがあり、重さで値段が決まる。重さを計る場所のディスプレイもおしゃれ。
価格はバッグ、Tシャツ、デニムなどが1g5円、ジャケット、パンツなどは1g8円、ワンピース、ブラウスなどが1g10円。主に使用感が強いもの、縫製に難があるもの、サイズが極端に大きいものが量り売りコーナーに並ぶ
Point2
トレンドとヴィンテージをミックス
ファッションの流行は繰り返す。昨年は70年代が流行だったため、マドラスチェックのツーピースなど、70年代のアイテムを全面に打ち出した。「次に来るのは80年代」と言われており、今はニット系のものをプッシュしている。「ハイブランドの70'sテイストの今期ものには手が届かなくても、ヨーロッパ古着なら、本物の70'sのアパレルが手頃な価格で手に入ります。それがヨーロッパ古着の魅力の1つだと思います」と石澤さん
1点売りのコーナー。購入の割合は7:3(金額ベース)で1点ものの方が多いが、「質の良いものはこちらで、ダンスなどの習い事用やリメイク素材には量売りコーナーで宝探しをしながら見つけるといったお客様が多いようです。みなさん、バランスよく利用されています」と石澤さん
オープン | 2005年8月 |
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取扱い商品 | フランスを中心としたヨーロッパ古着 |
客層 | 10代後半~50代 |
スタッフ数 | 3名(常駐1~2名) |
備考 | 広さ/約40坪 商品構成/洋服7~8割(レディス)。その他2~3割はバッグ、帽子、スカーフ、アクセサリーなど 平均客単価/約5000円 月の売上げ/約200万円 備考/フリップ&コーはフランスを中心としたヨーロッパ古着ショップ。卸業も併行して行っている。2年ほど前から量り売りをスタートさせた。 |
384号(2016/1/25発行) 9面