半幅帯は1080円で販売。色合い別に並べていてとてもカラフルだ
正絹の着物1点5400円
本物の着心地を気軽に
リサイクル着物から本物の着物の良さを知ってもらおうと、きものHAUSは2016年、シェアハウスの一角を借りてオープンした。
代表の荻原貴則さんは老舗呉服店の子息。リサイクル着物店で修行し、実家の呉服店とは別に、独立する形で同店を開いた。
きものHAUS代表 荻原貴則氏
主に東京と京都で仕入れる商品は1000点以上あるにも関わらず全品正絹。普段着は基本5400円以下で展開している。
中でも一番の人気は大島紬の5400円均一で、品数も100点と豊富。その他半幅帯は1080円均一で販売している。
店は2018年2月に現在の場所に移転オープン。内装は宇都宮市内のアンティーク家具店「6th Ave. storehouse」が担当し、レトロで趣きのある店内に仕上げた。
落ち着いた隠れ家的な店内は居心地が良く、長居をするお客も多い。
元は飲食店だったという店内。天井の梁が古民家のような雰囲気を醸し出している。この雰囲気に合わせて什器を手作りした
着物初心者のお客も多く、着物と帯をコーディネイトしてもらい、セットで購入するケースがほとんど。
スタッフの赤羽郁枝さんは「あまりルールにこだわらず、普段に着てもらえるような提案をしています」と話す。
お直しや「袴が欲しい」といったリクエストにも応えており、栃木県外からも訪れるお客がいると言う。
スタッフの赤羽郁枝さん。普段の仕事は着付師だが、この店舗のヘビーユーザーだったところをスカウトされ、スタッフになった。取材時、赤い帯を探しているお客や、長襦袢のお直しをしたいお客など、いろいろなお客が来たが、丁寧で的確なアドバイスをしていた
店内には、柄違いで様々な和柄の壁紙が使われており、着物を引き立てている
奥まった場所にある畳のスペースは、男物の着物などのコーナー。帯締めなどの小物などもあった
ディスプレイは季節感を大切にしている。取材時は夏の前だったため、夏の着物や浴衣をメインに陳列していた
奥に長い建物の2階にある同店。建物の脇の階段を上がり、廊下を歩いていくと売り場がある
オープン | 2016年(移転オープンは2018年2月20日) |
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客層 | 30~60代がメイン、男:女=1:9 |
スタッフ数 | 3名 |
備考 | 売り場面積/約20坪 店頭在庫/約1000点 客単価/約10000円 中古比率/100% きものHAUS代表・荻原貴則氏は銀座のきもの販売・買取業者で修行を積み、リサイクル着物のノウハウを学ぶ。実家の呉服おぎはらとは別に独立し起業した。 |
第445号(2018/08/10発行)11面