繁盛店の店づくり vol.206
店内はシックでドレッシーなイメージ。壁紙の模様も、ベッドアイテムやタオルなどを展開している「ラルフローレンホーム」シリーズにあるようなデザイン
1970年代のものから現代のものまで、ラルフローレンの古着が並ぶSAFARI 2号店。店内もラルフローレンの旗艦店に近い雰囲気になるよう、シックなイメージの店づくりをしている。
店内の9割がラルフローレンのアイテムで、残り1割がその他のアメカジブランド。若いお客もいるが、メインの購買層は30〜60代の男性だ。
買取販売だけでなく委託販売もしており、全体の40%が委託販売。「委託を受けた分は店頭に陳列する必要があるため、店頭在庫は多めです。その分、スポーツ系やネイティブ柄、DoubleRLなどカテゴリーに分けて陳列するようにしています」とSAFARI 2号店店長の葛西辰彦さん。
SAFARI 2号店 店長の葛西辰彦さん
全体的に陳列数が多い同店では、「Double RL」「スポーツ系」などどカテゴリー別に分けて陳列。お客がアイテムを探しやすいようにしている
元々SAFARIは高円寺で1店舗からスタート。現在1号店はヴィンテージ、3号店はイタリアンクラシックをベースにしたセレクト&ヴィンテージ、4号店はアウトドア、5号店はユーズド&ヴィンテージと、ジャンルによって店舗を枝分かれさせた。吉祥寺のなない橋店では、ヴィンテージでも幅広い価格帯の商品を扱っている。高円寺は古着の激戦区の1つだが、「こうした専門店化することで差別化を図っています」と葛西さん。
現在、売り上げの割合は、店頭販売が9割、ネット販売が1割。SNSで一番反応がいいのはインスタグラムで、毎日商品をアップするようにしている。
2号店ではここ数年、アジアからのお客が増えている。特に人気なのは「Double RL」で、日本人の好みとは少し違うアイテムが売れている。「高円寺や吉祥寺の古着店巡りと言うよりも、ピンポイントで当店を訪ねてきている印象がありますね」と葛西さんは話している。
ラルフローレンの中でも人気が高いレーベル「Double RL」
偽物を買取しないように、日本の正規代理店のタグが付いているアイテムしか買い取らない古着店もある中、同店では、長年の経験から、代理店のタグが付いていないアイテムも本物かどうか見極めて買い取っている。
「海外で販売されていて、日本では販売されていないアイテムもあります。ハワイで購入したものを、他店では買い取ってもらえなかったと、当店に来られたお客様もいました」と店長の葛西さん
ネイティブ柄のアイテムもまとめて陳列し、ラルフローレン専門店らしさを演出。90年代のアイテムなども数多く取り揃えている
店内のあちこちにディスプレイしてあるのは、ラルフローレンの店舗で使われていた販促用のツール。いずれも非売品
オープン | 2009年12月 |
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取扱い商品 | 古着(ラルフローレン9割、その他アメカジ1割) |
備考 | 店舗面積/約12坪 店頭在庫/約2000点以上 客単価/春夏5000〜1万円、秋冬1万円以上 SAFARIは高円寺に5店舗、吉祥寺に1店舗を展開。それぞれ違うジャンルの古着を扱う専門店として運営している。 |
第472号(2019/09/25発行)11面