有力リユース企業がアキバでジャンク専門店を始めるワケ

検索

有力リユース企業がアキバでジャンク専門店を始めるワケ

2024年10月12日

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

秋葉原で、有力リユース企業が初のジャンク専門店を出店する動きが相次いでいる。日本有数の電気街に何が起きているのか。取材を進めると、ジャンクを求めるニーズの根強さや、各店を周回するという秋葉原街独自の購入方法が見えてきた。

ジャンク品の安定供給
法人営業に積極性増す

TCE ジャンクコンフル秋葉原店では、PCパーツのほか充電器やケーブルも揃う。周辺機器は、1000円以下の価格帯が8割を占めるジャンクコンフル秋葉原店では、PCパーツのほか充電器やケーブルも揃う。周辺機器は、1000円以下の価格帯が8割を占める

「PCコンフル」の屋号で中古PC店を運営するTCE(兵庫県伊丹市)は3月、「ジャンクコンフル秋葉原店」をオープンした。15店舗ある既存店内でこれまでも一部ジャンク品を扱っていたが、専門店の運営は初の試みだ。PCコンフルは3万円前後の中古PCを売る中、同店のジャンク品は1万円前後と破格の安さだ。

中古スマホ大手のイオシス(大阪府大阪市)は8月、従来の「アキバ路地裏店」を改装し、「イオシスアキバ路地裏ジャンク店」を開店した。同社のジャンク専門店は初。Dランク・Jランク(ジャンク)の中古スマホ、タブレット、PCを揃える。

2社に共通しているのは、買取りが好調という背景だ。TCEでは、通常販売基準に満たないが一部分を妥協すれば売れるものも集まり始めていた。「仕入れが好調だからこそ、ジャンク品も安定して供給ができるようになったのが大きい」と川名正人店長は話す。

有料会員登録で記事全文がお読みいただけます

第593号(2024/10/10発行)15面

Page top
閉じる