買取店「エブリデイゴールドラッシュ」を埼玉県内で8店舗展開する東洋(埼玉県北本市)が24年12月、グループ経営体制の強化に動き出した。TOYO EVERYDAY HOLDINGS(以下:東洋エブリデイHD、同市)を設立し、25年3月にクレーンゲーム事業とリユース事業をカンパニーへ昇格。2033年に現状の約3倍にあたる年商100億円を目指す。その戦略と「笑顔創造業」としての理念を中村社長に訊いた。
独立採算制を導入し組織改革
埼玉でリユース店を展開
描く100億円企業への道
TOYO EVERYDAY HOLDINGS
中村 秀夫社長
事業をカンパニー制に
権限委譲し個々を強く
──東洋はクレーンゲームの大型店「エブリデイ」と、リユース事業の「エブリデイゴールドラッシュ」、宝石に骨董など、幅広く事業をしていますね。昨年12月に東洋エブリデイHDを立ち上げ、カンパニー制へと移行を進めています。なぜ移行をするのですか。
中村 私たちの会社はいろんな事業部があります。事業部が増えてくると、どうしても、他の事業部に頼ってしまう部分が出る。頼るのは悪いことではないんですけれど、そこに甘えが出てきてしまうと、組織として弱体化してくる。だから、各カンパニーがそれぞれの目標を設定して、責任を持って、独立採算で世界中へ事業を広げていく。そのためのカンパニー制です。
──権限を委譲して、組織を強くしていくのが目的と。
第601号(2025/02/10発行)9面