「0から始める古物開業Story」第40回、友人に店舗づくり任せてみた 後編

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「0から始める古物開業Story」

「0から始める古物開業Story」第40回、友人に店舗づくり任せてみた 後編

2025年02月13日

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0から始める古物開業Story

古着屋の2店舗目が、1月18日に無事開店しました。協業してくれた芸大生のHさんは店舗づくりがそのまま卒業制作となるため、2月初めの発表会に間に合わせるために毎日のように作業を進めてくれました。

協業の可能性と大変さを痛感する

経費は計125万円に

mint 期待以上の店舗空間が出来上がった期待以上の店舗空間が出来上がった

経費は当初の想定を上回って125万円ほどかかりました。右の表に簡単な経費一覧をまとめています。DIY初心者にとって驚きだったのが、木材や塗料を店舗用に揃えると、十数万円は超えるという点でした。そしてその塗料を塗る作業にとても手間がかかりました。作業自体は単純でしたが、Hさんは「目に映るすべてを塗りたい」とのことだったので、ローラーで壁や天井や什器にインクを塗っていく必要がありました。そこで急遽ボランティアスタッフを募集。3~4人の知人が塗装作業を助けてくれたおかげと、日によっては僕とHさん二人で深夜までひたすら塗り続けて、なんとかオープンに間に合いました。

やってみて気づいたことですが、デザインや空間にこだわりのあるタイプの人は、誰かと協業してお店を作るのはやめたほうがいいということです。僕は、真新しい空間であればなんでもいいという考えだったので、Hさんのやりたい事をほぼ聞いて、資金の限度を超えない限りは全部採用しました。でもこれが共同経営で二人の利益が折半だったらと思うと、正直とても続かないだろうなと思いました(笑)。Hさんの目的はいい空間を作ること、僕の目的は利益を出せる店舗を作ることだったので、衝突は避けられました。ただ古着の主役は若者なので、彼の意見はかなり的を射ている気がします。

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第601号(2025/02/10発行)20面

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