「ポケカ」相場が再び上昇 人気作が相次ぎ発売、コレクターも食指
2025年02月10日
中古トレーディングカードの主力商品ポケモンカード(以下:ポケカ)の相場が回復してきている。2023年夏頃をピークに下落傾向が続いていたが、昨年末に発売された新作が人気となり、中古取引が活性化。コレクターがレアカードを買い集める動きを見せており、相場上昇につながっているようだ。ただ、新作の供給量は以前よりも大幅に増えており、以前のように相場が過熱する可能性は低そうだ。
ポケカのプレイヤーやコレクターから 注目を集める「テラスタルフェスeⅹ」
ポケカは60枚のカードを組み合わせ、1対1で対戦するカードゲーム。「スターターセット」を買えばすぐ遊べるが、「拡張パック」を追加で購入することでより強力な組み合わせができる。この拡張パックで2024年12月に発売された「ハイクラスパック テラスタルフェスeⅹ」(以下、「テラスタルフェス」)が人気だ。アマゾンの価格分析ツール「Keepa」を参照すると、「テラスタルフェス」10袋入りは定価5500円に対し、新品価格は1万円〜1万5000円、中古価格は8000円前後で推移している。
「テラスタルフェス」は毎年1回発売される、コレクターや上級プレイヤー向けの特別なパックで、「ブイズ」と呼ばれる人気のポケモンらがアーティスティックに描かれる。通常1パック180円のところ、テラスタルフェスは1パック550円と高い。
ドラゴンスター(運営:ジェイフード、大阪府阪南市)の2025年1月の中古ポケカの売上は、昨年同月比で6割増加した。1月24日発売の拡張パック「デッキビルドBOX バトルパートナーズ」(以下:バトルパートナーズ) も人気で、同社では「抽選にしないといけないくらいの熱量だった」(アミューズメント事業部営業本部長 藤城和也氏)と話す。
第601号(2025/02/10発行)1面