コインロッカー難民を救済
アイドルタイムのカフェやカラオケなど遊休スペースをクロークとして登録・検索・予約できるサービス「ecbo cloak」。訪日客などコインロッカー難民を救うだけでなく、店舗側の副収入チャネルとしても需要がありそうだ。
エクボクロークの仕組み。観光客以外にも、「ベビーカー」や「楽器」などサイズの問題でコインロッカーを使えない人が利用できる
1月18日からスタートした『エクボクローク』は、カフェやカラオケ店などの遊休スペースで、スーツケースなど手荷物を一時的に預かる。サービス運営はエクボ(東京都渋谷区)。
ターゲットは主に、訪日外国人だ。
「都市部を中心に、コインロッカーが不足しているんです」と運営するエクボのコミュ二ティマネジャー辻圭菜子氏は話す。
渋谷区の場合、コインロッカーは1400個、そのうちスーツケースが入る大型サイズのものは80〜90個しかないと言う。そこで困るのが訪日外国人たちだ。
「土地勘もない場所でコインロッカーを見つけるのは大変。ホテルのチェックイン前など隙間時間に、気軽に預けられる仕組みがあればとサービス化しました」(辻氏)
ユーザーはWEB上のマップで、預かり可能箇所の一覧を見て予約できる。当日は店舗に荷物を持ち込むだけで完了。料金は1日あたり手荷物サイズで300円、スーツケースサイズは600円。あらかじめ登録してあるクレジットカードから、自動決済される。英語・中国語・韓国語などに対応している。
安全性も担保。例えばクロークとして登録する店舗は、事前にスタッフが足を運び、安全に預かり可能な構造か等をチェックする。チャット機能を通し、アフターフォローの仕組みも充実している。
411号(2017/03/10発行)7面