急速なスマホ普及を追い風にフリマアプリが台頭した。これが中古品個人間売買の拡大に拍車をかけている。改めて業界の今と各サービスを整理した。
利用者拡大もアプリ集約へ
フリマアプリは乱立 を経て淘汰が進んでい る。最近ではLINEモール が5月31日でサービス終了すると発表したが、大小多数のアプリを押しのけて、最大手と目されるのがメルカリだ。国内の流通総額は月間100億円超の模様で、DL数は国内で2500万(3月初旬時点)。日本人の5人に1人は使用経験があることになる。
同社は大々的な広告宣伝によって買い手を増加させた。2014年5月からテレビCMを積極的に実施。そこから誘導し購買利用を拡大した。
スマホからの簡単出品で、利用者が急増したフリマアプリ(写真はメルカリ)
ユーザー目線徹底でフリル成長
次に続くのが、パイオニア的存在のフリルだ。これは10~30代女性をメインターゲットにしたファッションフリマアプリ。2012年7月に提供開始し、昨年7月には男性ユーザーの取り込みも始めた。
同社は元ユーザーで構成された『徹底的にユーザー目線』のカスタマーサポート部隊を組織するなどして成長した。
388号(2016/03/25発行)6面