第53回 総務省タスクフォースの影響⑥ ペルソナマーケティング
シリーズ6回目は〝どんな機種でも売れる自店売場〟を作る為に、商圏内の架空の顧客をイメージする「ペルソナ」を作成する事から進めていきます。
ペルソナの条件(項目) は業種業態やどこまでするかによって変わってきますが、本コラムでは【年齢/性別/住所/職業/仕事内容/家族構成/趣味嗜好/ライフスタイル】で考えてみます。ペルソナ作成で重要なのは架空であるということ。今までの来客層のイメージは一旦捨て、先入観なしでイメージした人物像を記載していきましょう。
今までの来客層イメージを捨てる ペルソナに合わせた商品・POPを
具体的にイメージしやすいように、実際当社が行った事例(都心部と地方) を踏まえてお伝えします。以下の図が都心(アワーズ店舗) と地方(関東地方郊外型立地)のペルソナです。
どうでしょうか?それぞれのお店に来る人物がイメージできたでしょうか?
ここまでが、料理でいうと材料集めと下処理。これからが調理に入ります。このペルソナをターゲットに、各店舗の商品の品揃えを見直し、突き刺さるPOPや広告を展開していきます。
図のペルソナに合わせて、以下表のように商品の品揃えや訴求をして行く。これが「ペルソナマーケティング」と言います。
表 ペルソナに合わせた商品・POP
最後は味の調整です。
実際の来店客と来店客の反応からペルソナを見直し、調整を加えます。そして、品揃えや訴求もそれに合わせて変える。このサイクルをグルグル回して行くと、売上がドンドン上がっていきます。アワーズでは、昨対比1.5倍の売上になった事例もあります。
是非皆さんも「ペルソナマーケティング」試してみて下さい。
株式会社アワーズ
粟津 浜一 代表取締役
<Profile>
1979年12月岐阜県生まれ。2004年筑波大学大学院修士課程修了。ブラザー工業株式会社を経て、2009年株式会社アワーズを設立、社長に就任。中古携帯市場動向セミナーを数回開催。これまでに500以上店舗に中古携帯事業を展開、コンサルを行っている。
397号(2016/08/10発行)8面