古着ファクトリー、ぺこ&りゅーちぇる影響?小売好調
2017年05月31日
10代・20代でブーム再燃か
古着の卸や輸出を行う古着ファクトリーの小売事業が好調だ。運営はジェーアンドジェートレーディング(千葉県鎌ケ谷市)。
古着ファクトリーの店内。人気のアイテムが揃う
同社はアメリカ・カナダからの輸入と国内で買取った古着を、倉庫兼実店舗1店で販売する。業者への卸がメインだが、午後などは一般客への小売りにも対応する。
これまで小売月商400万円程だったが、ここ1年で600万円にまでに成長。小売単価は700〜1500円程だ。
若い層で古着ブームが再燃していると、前久保英之本部長は話す。「ぺこ&りゅうちぇるを初め、古着好きの若いタレントさんの影響が後押しし、10〜20代前半の若者に古着の面白さが伝わっているのでしょう」。
同店でもここ数年で、10〜20代の学生の姿が目立ってきたと言う。
売れ筋は90年代古着で、「アディダスのロゴが大きくはいった物や、スポーツ系ブランドのナイロンジャケット、デニムのオーバーオールなどが人気です」(前久保本部長)。
同社はアメリカ・カナダから古着を年間約100トン買い付ける。質の高いアイテムを揃えるために、現地の倉庫スタッフとLINEで密に連絡をとっている。現地スタッフが仕分けの際1日100件ほどのアイテムの写真を送り、日本のスタッフが売れ筋アイテムを精査していると言う。
「若い人中心に古着ブームはきています。個人の方だけでなく、古着店さんやリサイクルショップさんもぜひ訪問して欲しいと思います」(前久保本部長)。
同社の年商はおよそ4億円だと言う。
416号(2017/05/25発行)5面