iPhone「mini」が人気 中古相場、日本だけ値崩れせず
2024年11月09日
最新の「iPhone(アイフォーン)16」シリーズが9月20日、発売となった。カメラ周りが強化されたほか、将来的に「アップルインテリジェンス」と呼ばれるAI機能も搭載を予定する。その一方、中古市場で人気を集めるのはアイフォーンの「mini(ミニ)」シリーズだ。スマートフォンのなかでも希少な小型モデルとして支持を集めている。
小さくて軽い「ミニ」
買替え進まず高止まり
©2024 Back Market「mini」シリーズが中古市場で人気。価格も5万円と比較的手頃だ
アイフォーンにおける「ミニ」シリーズは2020年発売の「12ミニ」と2021年発売の「13ミニ」がある。ミニシリーズの特徴は小型軽量であることだ。画面サイズでは最新の「アイフォーン16Pro」が6.3インチに対し「13ミニ」は5.4インチと、ひと回り以上小さい。また重量も「16Pro」が199グラム、「13ミニ」が140グラムと大きく異なる。性能は同世代の標準モデルに準じている。
伊藤忠グループで中古スマートフォンのECサイト「にこスマ」の運営を行うBelong(東京都港区)が9月に発表した調査によると、CtoC市場において最も価格下落率が低い機種は「13ミニ」だった。
アイフォーンの「13」シリーズは、買い替えによる中古市場への供給増を背景に、価格下落が進んだ。「13ミニ」と同年代のモデルでは「13プロ」が22年度12.3万円から23年度8.9万円と27.9%下落、「13プロマックス」が14万円から10.3万円と26.4%と2割以上下落した。
第595号(2024/11/10発行)28面