【Reuse×Tech Conference セミナーレポート】 POS活用で業務効率を飛躍的に向上_タロスシステムズ
2024年11月22日
リユース業界最大級イベント「Reuse×Tech Conference for 2025」が10月2日・3日の2日間、東京・日本橋で開催された。10月2日D会場ではリユース向けPOSシステムの開発・提供を行うタロスシステムズ(千葉県千葉市)から高本朋弥営業部長が登壇。「進化するPOSで業務削減 DX戦略で本業に注力」をテーマに講演を行った。登壇内容をダイジェストで紹介する。
初めに、リユース業界における技術革新の必要性について語られた。近年、スーパーやコンビニでは、セルフレジやモバイルカード等が導入され、テクノロジーの活用による顧客サービス向上・ビジネスの効率化が進んでいる。
一方リユース業界に目を向けると、システム投資が遅れており、業務効率化に課題を抱えている中小リユース店も少なくない。こうした店舗向けに提供しているのが、同社のPOSシステムだ。「地域に根ざした店舗へ向けて、大手に対抗する最先端システムを提供することが、タロスPOSの理念」と高本氏は語る。
業務効率化のカギは単品管理とEC連携
セミナーではまず、タロスPOSの主要機能として「単品データ管理」と「ECサイト連携」が挙げられた。一般的な小売店で求められるPOSシステムと異なり、リユース店においては、商品ごとのコンディション、買取価格、滞留日数等を個別に管理する必要がある。タロスPOSはこうした情報を単品データとして管理するほか、新品商品を含めたグロス管理など、さまざまな管理情報を扱うことができる。
またECサイトへの一括出品機能も特長だ。前述の単品データを活用することで、各種ECサイトへの一括出品が可能になる。受注作業もワンボタンで行えるため、出荷作業をまとめて行える。現在、Amazonや楽天、Yahoo!のほか、メルカリShops、駿河屋マーケットプレイス、eBayと連携済み。こうした機能の活用で、出品業務の効率化を飛躍的に押し進めることができるとした。
効率化を推進する5つの連携機能
次に取り上げられたのは、タロスPOSが持つ各種デバイスとの連携機能について。
1つ目の機能が、自動釣り銭機との連携だ。タロスPOSと店舗の自動釣り銭機を組み合わせることで、スピーディーな金銭授受ができるという。さらに買取機能にも対応しており、商品買取の際、価格に見合った金額を自動排出する。内部不正対策としても活用が期待される。
2つ目は、決済端末との連動だ。タロスPOSでは、クレジットカードや電子マネー、QRコード等、さまざまな決済手段に対応している。前述の自動釣り銭機と組み合わせることで、正確な決済やレジ誤差解消につながる。
3つ目に挙げられたのは、免税システムとの統合だ。近年、訪日客の増加により、リユース店においても免税処理を行うケースが増えている。そこでタロスPOSではパスポートスキャナーと連携して免税システムを構築。パスポートをスキャンすれば、免税に必要な書類が自動的に排出される仕組みとなっている。
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