【潜入！あの会社のバックヤード】エキスパート、店も倉庫も不動在庫を積極的に動かす

人気のあるリユース店には、バックヤードに秘密がある。そこで、表側からでは見ることのできない「バックヤード」に潜入！今回は、イーエックスが神奈川と群馬でアウトレット＆総合リユース店を8拠点展開する「エキスパート」を取材した

400坪弱の戸塚原宿店。
「不動在庫を動かす」という方針で売場をつくっており、鮮度の高い中古品やアウトレット品が並んでいる。
同社は神奈川のほか、群馬県でも店舗展開を行っている

実店舗7店と、ネットショップを運営するアウトレット＆リユースの「エキスパート」。運営するイーエックス（神奈川県横浜市）は、2017年2月期の売上高を前年から7％以上伸ばした。今期も7・3億円の売上げを計画する。

着実に成長を続ける同社が取り組んでいるのが「不動在庫を積極的に動かすこと」（大小原徹社長）だ。

店舗で3ヵ月滞留したものは、原則「価格を下げる」「売り場を変える」「店舗を変える」などの施策で売り切り、それでも売れない場合は古物市場に出品して現金化してしまう。いつも同じ商品がある店はお客に飽きられてしまうからだ。

こうした姿勢は徹底しており、店舗のみならず倉庫の不動在庫も動かす。

古物市場で仕入れた商品をストックしている倉庫には、1週間に2回、各店舗の担当者が売場に並べる商品をピックアップにくる。その中で引き取られず滞留している商品を、店長が集まって3ヵ月〜6ヵ月に1度「いる」「いらない」の仕分け会を行っている。「市場の仕入れ担当者と、売り場の需要を知る店長が、『売れる商品』について意見交換を行う場所にもなっています」（大小原社長）

エントランスには豊富な洋酒

季節ものの家電も充実

419号（2017/07/10発行）7面