本棚お助け隊、法人向けにチャリティ買収
2017年08月28日
年内10拠点目指す
書籍などの買取サービス「本棚お助け隊」を運営するブギ(東京都文京区)は8月、法人向けのチャリティ買取プロジェクト「チャリティ古本ポスト」をスタートした。
協力法人の事務所内に専用の箱を設置。その中に不要になった書籍を集めるよう、協力側の担当者を介してブギから呼びかけをする。集まった書籍の査定と買取りをした後、ブギが査定額に1点毎に10円を上乗せした金額をNPO等へ寄付する仕組みだ。同プロジェクトは文京区を中心に協力法人を募っており、年内に10拠点の設置を目指す。
ブギは10年前からチャリティ買取を行っており、今年5月までにNPO等20団体へ、計325件、計240万円程の寄付支援実績がある。支援のほとんどが個人客からだったが、今回のプロジェクトでは法人からの支援も仲介し、買取依頼の間口を広げる。
ブギが試験的に約1ヵ月間、名古屋のエネルギー系企業にチャリティ古本ポストを置いたところ、約300点の書籍を集められた。ただし、値の付く書籍が少なく課題も残した。
「協力法人側にチャリティへの思いがあるかどうか。手間をかけても物が集まらないなら、協力側の担当者の仕事を増やしてしまうだけになり、迷惑をかけてしまう」(菅原代表)。温度差がなるべく出ないよう、実施前の段階で協力側の担当者と対面で確認をとり、実施後もブギが定期訪問をするなどのフォローも行い、ギャップを埋める。
ブギ 菅原大司代表
422号(2017/08/25発行)2面