西東京市を中心に『0円均一』という取り組みが広がっている。
これは、段ボールに洋服や小物など家庭で出たいらなくなった物を詰め、『ご自由にお持ち下さい』と自宅前に出しておく手法。地域によっては、従来からあるリユースの形だ。
0円均一のダンボールの中を楽しそうにのぞく子供たち
発起人の高島亮三さんは、古書店やリサイクルショップが多い西荻窪に住んでいるときによく『ご自由にお持ちください箱』を目にしていたと言う。数年前から現在の住居エリアである西東京市でも、この取組みを広めたいと0円均一を立ち上げた。
「例えば子どものおもちゃや食器、ちょっとした家具など売る程ではないが、捨てるのはもったいないというモノは家庭にいっぱいあります」(高島亮三氏)
0円均一ではボックスに貼る商標用紙を用意し図書館などで配布するなど、誰でも気軽にチャレンジできるように工夫している。その他にもクラウドファンディングで資金を募り、専用ボックスの開発にも取り組む。
「リユースは、昔のおすそ分けのように個人間でもできていたが、現代はなかなか難しい。『0円均一』で個人間のリユースを体感して欲しいです」(高島氏)
高島亮三
426号(2017/10/25発行)3面