ナビ家電、新品高価買取で年商17億円
2017年10月31日
小売店700社に卸
ネット経由で家電買取を行うナビ家電(東京都台東区)が、高価買取を打ち出し商品調達に成功している。豊富な物量を売上に結び付け、年商は約17億円。
ナビ家電のHP。お客に画像投稿してもらう「商品発送提示板」で取引の信頼性を高めている
同社はテレビ・PC・カーナビ・カメラ等の新品を専門に取り扱い、点数を問わず個人・法人から買取りを行う。比率は個人8割、法人が2割。「ナンバー1の高価買取」(錦織和雄取締役)を掲げ、他社の見積りが高かった場合、それよりも高い買取金額を提示する(需要の薄い商品等を除く)。「個人がネットオークション出品で販売できる金額より高く買い取る」(錦織取締役)と言う。
薄利多売のビジネスモデルで、全社粗利は約3%。買取品が入荷すると卸先の小売店700社以上に一斉にメールで通知を飛ばし、「買取後は2日ほどで売り先が決まる」(錦織取締役)。在庫を倉庫に寝かせず、商品価値が低下しないうちに卸すことで、高価買取を可能にした。
買取品の入荷・検品・卸先への出荷は、大手物流会社の倉庫の一角を借りて全国24ヵ所で実施。自社で倉庫を持たず、各地で業務委託してローコスト化している。
ナビ家電 錦織和雄取締役経理部長
426号(2017/10/25発行)6面