グリーンリボンキャンペーン、衣服修理で臓器移植啓蒙
2017年12月15日
そごう大宮店でイベントも
衣服の修理を通じて臓器移植の啓蒙を行うプロジェクト「セカンドライフファッション」が注目を集めている。同プロジェクトは電通が企画し、グリーンリボンキャンペーン事務局と運営を行う。
大胆なデザインで注目を集める
セカンドライフファッションは、衣服の修理を臓器移植に見立てることで、臓器移植について考えるきっかけをつくる。修理する衣服(患者)と修理に提供する衣服(提供者)を組み合わせることで、衣服を再生する。このサービスは無償で提供。衣服は10月16日に立ち上げたサイトを通じて募集する。
日本には臓器移植を必要とする人が1万4000人存在するが、実際に手術を受けることが出来るのは年間で300人ほど。また、36%の人が臓器提供の意思についてわからないと回答している現状がある。「身近な人と話し合い、自分の考えを決めるきっかけになれば」と鈴木瑛氏は語る。
また、11月23日にはそごう大宮店にてモデルのKIKI氏をゲストにトークイベントを開催。同氏は「衣服という身近なもののリメイクを通じて、夫と臓器移植について話しあうきっかけになった」と話した。同店では10月31日から12月25日まで特設コーナーを設置。店頭で衣服の提供を募る。イベントの時点で150着以上が集まった。
臓器移植法施行20周年とそごう大宮店30周年を記念し、このコラボ企画が実現した。
この企画を立ち上げた、電通の鈴木瑛氏(左)と木田東吾氏
429号(2017/12/10発行)5面