《ひと工夫レポート》イー・エフ・オー 黒板ボード毎日更新 人柄表し注目集める
2018年05月05日
《ひと工夫レポート》
人が集まるところには必ず理由がある。どんな工夫を凝らしているのか。今回はリサイクルきもの店とリサイクルブティック2店をレポートする。
イー・エフ・オー
黒板ボード毎日更新 人柄表し注目集める
▲店先の様子。イラストもあり華やか
「メリット」「ココロ」の屋号で11店舗のリサイクルブティックを運営しているイー・エフ・オー(東京都台東区)が、同社の新浦安店にて新しい取り組みを行っている。店舗の外に設けた黒板ボードを毎日更新する、というものだ。載せた内容は店長のツイッターやブログにも掲載する。
ボードに書く内容は店の売り込みや宣伝につながることではない。「店長の日々の気づきなど、日記のように人柄が出る内容を書いています」(江口武志代表)。
▲江口武志代表
季節の植物についての豆知識から好きなお酒の話題まで、書く内容は非常にハートフル。毎日続けることで、近隣住民の認知度も上がり、興味を持って来店する人も増えてきた。「店長がお土産でもらったと言う大阪の肉まんを載せたんです。そのボードを見た人が『私もその店の肉まんが好きなんですよ』と言って来店してくれたことがありました」(江口代表)。
この取り組みはあくまでテストマーケティングと言う位置づけ。「10年後には50%の職業がなくなるという話もある。逆に残っていくのはエンターテインメントや趣味など人間味のある仕事だと思っています。人の魅力をフィーチャーする方法を今後も考えていきたいですね」(江口代表)。
第438号(2018/04/25発行)15面