古着店レトレ 6坪で月商600万円 「滞留2週ルール」撤底で
2018年05月12日
古着店レトレ
6坪で月商600万円 「滞留2週ルール」撤底で
フォレストリー(東京都武蔵野市)が運営するレディース古着店のレトレは、僅か6坪の狭小店舗で月商600万円を上げる。2013年に創業して、1~2年は300万円程度だったが、「店頭での商品滞留期間2週間」のルールを設け、これを2倍にした。
▲延べ6坪に、ベイクルーズ商品など約150点提供
月間1500点の商品を買い取るが、バックヤードを除くと、売り場5坪の店頭に置けるのは150点程。2週間売れなかったものはネット出品して売り切る。
しかしネット販売はあくまで商品鮮度を保つための出口。原田敬一社長は、店頭で接客しながら売ることを重視している。売上構成比の7割以上が店頭販売によるもの。お客にはネット販売していることは告知していない。
同店のお客は、1点ものの古着がすぐに売れてなくなることを分かっているため、気になる商品があればすぐに購入してくれると言う。「次に来た時にはもうなくなっているという意識があるため、買うかどうか迷った時に焦燥感が背中を押す」(原田社長)のだ。
▲原田敬一社長
新しい商品が入荷すると、ブログやSNSなどに投稿。お客が急いで買うため即売れすることもあると話す。
同店のコンセプトは「上質な普段着」で、取扱ブランドはベイクルーズやトゥモローランドなど。発売から目安2年以内の商品のみ買い取っている。ターゲットは30代以上の女性で、販売単価は7000~8000円と高額。こうした商品が、2週間ルールにより、1日20~30点売れていく。
第439号(2018/05/10発行)3面