~マンガ倉庫にっぽんばし道楽店~ 店内ステージで週一イベント
2018年05月24日
~マンガ倉庫にっぽんばし道楽店~
エンタメ系総合リユース店「マンガ倉庫にっぽんばし道楽店」は、店内のステージで毎週イベントを開催する。同店があるのは、多様なカルチャーが渦巻く大阪・日本橋。その地でマニア達の注目を集める。
▲40人収容可能なステージ。ここでイベントを行う
店内ステージで週一イベント
ライブ・落語・ストリートけん玉まで
マンガ倉庫にっぽんばし道楽店(大阪市浪速区)は1階フロアに最大40人収容可能なステージを設けている。少なくとも毎週一回は音楽ライブや落語、ストリートけん玉等のイベントを開催し、集客に繋げる。店舗を構えるのは浪速区日本橋。「ディープな街です」(中尾健店長)と語るように、「オタロード」のオタク文化から音楽、 風俗など様々なカルチャーがひしめく中、それぞれのマニアから注目を集める。
▲店舗入り口。赤い装飾が目を引く
売り場で発信力を
同店の売上げの9割以上が店頭販売によるもの。店頭販売を優先するのは「売り場に発信力を持たせた方が面白い」(中尾店長)からだと言う。
売り場は3フロアで、延べ400坪。その中にレコード、CD・DVD、ホビー、楽器、家電、アダルトまで2ケタに上るカテゴリの商品が並んでいる。生き残り戦略に商材特化を選択するリサイクル店もあるが、「今度はお酒を扱いたいと思って、今試験的に並べているんですよ。折角『ハコ』があるのだから活用しない手はない」(中尾店長)と話す。良い商品をネットに出してしまうと、店舗としての魅力が無くなってしまうという考え方だ。
▲中尾健店長
コアな商材を揃える
実は中尾店長はDJの顔も持っている。知識や人脈をレコードの品ぞろえに反映し、同店の主力商材まで成長させた。「マニアの間で『あの店わかってる』と言う口コミが広がると強いですね。『あそこに行けば何か面白いものがある』と言ってもらえるような店づくりを心掛けています」(中尾店長)。同店の店員にはバンド活動をしている者、俳優活動をしている者等コアな人材が集まる。マニアのツボを押さえた品揃えが出来るのは、そういった店員の提案によるところも大きい。
同店は岡山・神戸・大阪でリユースショップを展開するチャレンジ(岡山市南区)が運営。チェンジ社より「マンガ倉庫にっぽんばし道楽店」の運営委託を受けている。
過去にはステージで地下アイドルのイベントを開催したことも。しかし「アイドルファンはお店にお金を落としてくれなかった」ことから継続は断念。一方、音楽ライブでは自主制作CDを併売することもあり、こちらは好評だと言う。
第439号(2018/05/10発行)24面