「モノを所有しない生き方」が様々な分野で拡大している訳とは?
2018年06月08日
【意識調査】
家具を"持たず"にレンタル
「モノを所有しない生き方」拡大
「モノを所有しない生き方」が様々な分野で、拡大している。
家具通販のディノス・セシール(東京都中野区)が、「家具とライフスタイルに関する意識と実態調査」を行なった。
一都六県の20代~60代の男女1万人に、身の回りにあるもので購入して所有したいものを聞くと、「寝具用品」(62%)、「衣服類」(49・3%)、「テーブル・机」(48・2%)、家電(48%)「ソファ」(39・1%)の順で、家具については5~6割は所有する必要はないと思っている。
では家具のレンタル経験を聞くと97・1%が利用したことがなかったが、レンタルしたいかを聞くと、新品の家具であれば4人に1人が「利用してみたい」(24・4%)と意欲的だった。(図1)
次に、家具をレンタルしてみたい人1000人に聞いた。「家具は多少高くても良いものを長く使いたい」(75・5%)とこだわりが強いが、「初期費用の高さで躊躇」(84%)、予算オーバーすると約6割が「予算内で他の商品を購入」(59・3%)して諦めている。
また全体の7割が家具選びに「こだわりがある」(66・1%)が、実際家に置いてみると「しっくりこなかった」(48・8%)り、「使っているうちに飽きた」(44・6%)りしている。
家具を所有することには色々問題もあるせいか、約半数の人が「できれば所有したくない」(45・3%)と回答。「安ければ購入よりレンタル」(45・5%)を選ぶ傾向が見えた。(図2)
今後、自由度の高いレンタル家具を検討することは、所有しない時代の一つの選択となるかもしれない。
第440号(2018/05/25発行)18面