「海外の2次流通」Vol.14、Tradesy(トレードシー)、レディース専門の委託販売サイトのTradesy 出品までわずか60秒

検索

「海外の2次流通」

「海外の2次流通」Vol.14、Tradesy(トレードシー)、レディース専門の委託販売サイトのTradesy 出品までわずか60秒

2018年07月08日

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

海外の二次流通 連載 Vol.14 ➡アメリカ

レディース専門の委託販売サイト
写真を送れば販売価格提案も

Tradesy(トレードシー)

tradesy.jpg

▲スタイリッシュかつシンプルなサイトは使い勝手がいい

手数料は50ドル以上で19.8% 50ドル未満で一律7.50ドル

2009年から2012年にかけて、海外ではオンライン委託ビジネスのサイトが次々と立ち上げられた。

ヴェスティエールコレクティブ(Vestiaire Collective)」「スレッドアップ(ThredUP)」「ザ・リアルリアル(The RealReal)」「スレッドフリップ(ThreadFlip)」、「トワイス(Twice)」「バンテ(Vaunte)」、「Poshmark(ポッシュマーク)」等々。

2012年にリリースされた「トレードシー(Tradesy)」もその中の一つだ。

中古の服、バッグ、靴などをウェブサイト、iOS、またはAndroidアプリを使用して、無制限で出品をすることができる。

売り手は成約時に手数料を払う。当初は一律9%と格安だったが、途中から50ドル以上の商品の場合は19.8%、50ドル未満の場合は一律7.50ドルに改訂された。

出品にかかる時間は60秒 メールや電話で相談もできる

トレードシーが扱うのはレディースのみ。ユーザーはクローゼットの中から売りたい物を選び、写真を撮って出品する。
かかる時間はわずか60秒。素人は値決めで迷うことが多いため、ユーザーが売りたい商品の写真を送ると、販売価格の提案をしてくれる。

但し、必ずしもそれに従う必要はない。また、メールや電話でスタッフに相談することもできる。

買い手が付くと宛名が印刷された無料の配送キットが送られてくるので、それに詰めて発送するだけ。
買い手との間でコミュニケーションは発生しない。

異色の経歴持つ女性CEO 花嫁衣裳再販から商材を拡大

トレードシーの創業者で現CEOはトレーシー・ディヌンツィオという女性で、異色の経歴の持ち主だ。

ニューヨーク郊外で育ち、マンハッタンのスクール・オブ・ビジュアルアーツで絵画を学んだ後、メキシコで美術修士号を取得。その後10年間は世界を旅して芸術作品を作り、様々な仕事に就いたが、2009年、「リサイクル・ブライド」というウェディングドレスの再販サイトを一人で立ち上げた。

デザイン、コーディング、マーケティング、ビジネスモデリングについて1日18時間も学んだという。

また、車を売り、Airbnbで寝室を貸し、自分はソファに寝て資金を調達。
このビジネスが軌道に乗った後、女性のファッション転売へと手を広げ、2015年には投資家から合計7500万ドル(約83億円)を調達し、短期間で400万人以上が利用するサイトに成長させた。

第442号(2018/06/25発行)12面

Page top
閉じる