《グローバルトピックス》アジア初、日本企業に"認定セラー"制度を付与

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《グローバルトピックス》アジア初、日本企業に"認定セラー"制度を付与

2018年11月19日

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《グローバルトピックス》

アジア初、日本企業に"認定セラー"制度
「日本の中古は海外から信頼高い」

12-1.JPG▲イーベイ・ジャパン ソフトグッズ・カテゴリーマネジャー 中里 力氏


イーベイを通じ日本企業の越境EC支援を行うイーベイ・ジャパンが今、日本のセラーに「認定セラー」を付与する取り組みを強化している。認定セラーになると遠隔で商品の真贋判定を受けられる。「本物」と判断されれば"お墨付き"を得られるため取引が活発に。アジア初の取り組みだ。

イーベイでは昨年10月より、米国で真贋認証プログラム「eBay Authenticate」を稼動している。これは、イーベイと真贋判定のパートナーを組んだ米国の企業が、セラーがイーベイ上に出品しようとしているハンドバッグの真贋判定を行い、販売代行までを行うプログラムだ。現在対象を16ブランドに限定。


同プログラムを利用する際、これまでセラーは出品前に必ず米現地に商品を送る必要があった。同プログラムの立ち上げに合わせ、イーベイ・ジャパンは今年2月、先述の認定セラーの付与制度を設けた。販売実績やクレーム数等の項目や、真贋判定能力に関する審査を含め、一定条件をクリアしたセラーに対し付与していく。


認定セラーになると、出品したい商品を米現地に送らずとも真贋判定をしてもらえる。現在この真贋判定を行うパートナー企業が、欧米と日本国内に存在。「本物」と判定された商品には「真贋認証マーク」が付与される。バイヤーには高い安心感を提供でき、高い販売成約率を見込める。日本企業で最初に認定セラーとなったのがブランドオフ。


イーベイ・ジャパンは今後、より多くの日本企業を認定セラーに迎え入れようとしている。「世界的に二次流通市場を見ると、日本は真贋判定に関する団体組織や、古物商の仕組みが海外より確立されている。世界のバイヤーにとって、日本の商品への信頼度は高い」(イーベイ・ジャパン ソフトグッズ・カテゴリーマネージャー 中里力氏)


イーベイは今年9月、eBay Authenticateおける真贋判定対象商品に、30種以上のブランド腕時計を追加。これにより、イーベイ上に出品される商品のうち常時1万点以上が、真贋認証マークを付与されたバッグ・時計で構成されることになる。イーベイは今後も対象商材を拡充し、さらなる「安心取引」に向けた仕組みづくりを加速させていく。イーベイは世界に約1.7億人のアクティブバイヤーを擁する。出品数は常時11億点程度。年間流通総額は日本円で約10兆円。


12-2.jpg▲イーベイが販売代行をする際、専用の外装に入れ発送

第451号(2018/11/10発行)12面

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