【話題のサービス】ヒカカク!がリユース店向けコンサルに参入
2019年04月02日
買取価格比較サイト「ヒカカク!」を運営するジラフ(東京都中野区)が3月、リユース事業者を対象にコンサルティング事業を開始した。業務改善や販路開拓支援、マーケティング支援などを行う。ヒカカク!を通じて分析した、成長企業の傾向などのデータを活用する。
リユース店向けコンサルに参入
「蓄積した企業分析活かす」
ヒカカク!は月間430万PVを集める買取価格の比較サイト。ユーザーは複数事業者の一括査定の他、買取業者や買取相場の検索などを行うことができる。掲載事業者数は400を超える。コンサルティング事業では、このヒカカク!で得たリユース市場に関する知見を活用する。同社の営業部門は掲載事業者に対する送客やPR支援などを行うため、定期的にヒアリングを行ってきた。
その中で、成功している事業者の傾向や、各事業者の改善すべきポイントなどのデータが集まってきた。村田晋之佑事業責任者は、「それらのポイントを整理して商品化したのが、今回始めたコンサルティング事業だ」と話す。事業者の要望に応じ、他社の事例などを交えてコンサルティングを行う。具体的には提携事業者の販路開拓や在庫回転期間短縮のオペレーション指導、人材採用のアドバイスなど。すでに5社で試験運用を行なっており、業務効率改善で買取許容量を5倍に拡大した事例もある。
この事例では、在庫管理のルール策定や、古物台帳に自動で入力されるスプレッドシートの作成を実施することで、買取から販売までの業務効率化を実現した。他、出張買取の有効範囲の調査なども代行している。すでにヒカカク!を導入している20社からコンサルティングの希望が入っているという。今後はオープンに募り、年内50社での導入を目指す。
●村田晋之佑事業責任者のコメント
「成長を続ける事業者に共通しているのは、リアルとネットの両輪がうまく回っていること。ヒカカク!を導入していただければ、ネットの面は一定確保できると自負しています。これからはコンサルティングを通じて、リアルでの業務改善オペレーションまで包括してサポートしていきます。ヒカカク!で得た知的財産を業界の競争の健全化に役立てていきたいですね」
第460号(2019/03/25発行)10面