《Sharing Economy》髙木ビル、シェアスペースで事業創出 会員同士の繋がりをサポート
2019年05月21日
オフィスビル・マンション・駐車場の開発・賃貸ならびにその管理運営業務を行う髙木ビル(東京都港区)は4月1日、コミュニケーションに特化した日本初のシェアセッションスペース「BIRTH LAB」を東京・麻布十番にオープンした。ブレストや意見交換、議論などを行うための工夫がなされたシェアスペースとなっている。
「既存のコワーキングスペースでは、当初の予想より会員同士の会話が少ないという声がある。繋がりと協力から生まれるイノベーションのサポートをしたい」(代表・髙木秀邦氏)。
同社の掲げるセッションとは、「新しい価値を創り上げていくコミュニケーション」のこと。BIRTH LABにはセッションを最大化するための仕掛けやシステムを施している。
壁一面に広がる資料棚や、使用人数によって自由に形を変えることのできるデスク、議論したい内容を書くカードや、お礼替わりのチップ、自己紹介やアイスブレークのためのダイスなど遊び心のあるセッションアイテムを用意。初対面の会員同士でも交流を図りやすい環境を作り、空間設計から作業意欲を刺激する。
会員同士を繋げるため、コミュニティシステム"station"と協業。誰がLAB内にいるか、それぞれのやりたいこと、できること、してほしいことなどを可視化。プロジェクトの立ち上げや人員公募などをオンライン上で完結させる。最適なマッチングを行い、ビジネスのコラボレーション率を上昇させる狙い。
初期費用は1万5000円。月額費は3万5000円。別料金でスペースを貸切り、会員主催のイベントを開催することも可能としている。
第463号(2019/05/10発行)14面