TOSEI、コインランドリーに撮影ブース メルカリと実証実験
2019年07月11日
業務用クリーニング機器メーカーのTOSEI(東京都品川区)とメルカリ(東京都港区)は6月26日、TOSEIの直営コインランドリー「TOSEI Laundry」で、洋服の出品向け撮影ブースを設置する実証実験を開始した。実証実験を行うのは、東中野店、川口並木店、平台店の3店舗。
「日本ではリサイクルという言葉が生まれる前から、洗濯して整えた服を次の人に譲る『お下がり文化』がありました。ランドリーで綺麗にした服を出品することは、お下がりの現代版と言えます」と話すのは、TOSEIマーケティング本部の須田雅太郎主任。
今回の協業は、須田主任が同社のコインランドリーを巡回中、店内で洋服をメルカリ出品用に撮影している利用者から「自宅に撮影スペースがない」との悩みを聞き、メルカリ側に打診したことから始まった。
東中野店の入り口付近には、服の色に合わせて背景の色を白、紺、茶に変更できるハンガースタンドを設置。利用者は店内のハンガーに服をかけ、自由に撮影できる。また、ゆうパケット用段ボール箱などの無料梱包資材も数量限定で提供。このほか、紙製のメジャー、出品物の購入者にメッセージが書けるサンクスカードなども設置された。
TOSEIは今年夏、同社機器を導入するコインランドリー店50店舗で、同様の撮影ブースを導入する計画。「ただ洗濯するだけでなく、楽しい体験ができる店を目指します。あらう場所からわらう場所へと変われれば」(須田主任)
第467号(2019/07/10発行)2面