《新事業》森未来、セイノーHDと協同コンペ 運送用パレットの処分量減に
2019年09月21日
インターネット木材市場「eTREE」を手掛ける森未来(東京都港区)は9月8日まで、セイノーホールディングス(岐阜県大垣市、以下セイノー)と共同で木製パレット再活用法のコンペ「PALLET AWARD」の募集を受け付けた。コンペを通じ、全国で年間46万枚廃棄される木製パレットの処分量削減を狙う。
eTREEは、18年11月に開始した国内初の総合木材ECサイト。森未来とセイノーは、木材の運送でタッグを組む。セイノーでは、輸送に使用する木材パレットを廃棄する際、多額のコストとCO2排出が課題となっている。
一方の森未来は、セイノーとの協業を通じて知名度を向上させたい考え。また、eTREEで木製パレットの販売も視野に入れる。
「以前木製パレットを販売したところ、すぐに完売しました。インテリアとしてイベント会場やオフィス等で活用されるパレットを出品することで、ユーザーの獲得が期待できます」(森未来浅野純平代表)
eTREEの出品社数は、7月末時点で約25社。国産材を中心に約30種類、千点以上が流通する。出品者が負担する費用は、販売時の手数料のみ。森未来の倉庫に木材を運送するだけで、撮影や加工、発送等を全て森未来が行うサービスもある。
「国産材はイメージが良いにも関わらず、自給率が約3割とあまり流通していません。一方で、林業家は激務なのに儲からずに苦しんでいる。そんな状況を打破するサービスとなれば」(浅野代表)
第471号(2019/09/10発行)14面