バンクが解散、即時買取「CASH」は事業売却
2019年09月25日
即時買取サービス「CASH(キャッシュ)」等を運営するバンク(東京都渋谷区)の創業者、光本勇介氏が9月12日、同社を解散することを発表した。事業は別会社に売却する考えで交渉を進めていると言う。
バンクは、光本勇介氏が2017年2月に設立。アイテム情報を入力し、写真を撮影するだけで査定結果が表示され、モノを送る前に現金化できる即時買取サービス「CASH(キャッシュ)をリリース。査定依頼が殺到し、サービスを一時中断したことでも話題となった。近年は古着リサイクルのベクトルと提携し、査定精度の向上等を図り、黒字化も果たしていた。
CASH等の同社事業について、「いまでも、物凄い可能性と面白さを秘めている」としながら、解散の理由については、「自分たちの資本とチカラだけでは、希望するスピードで、理想とする規模の事業にするのに時間がかかりそうというのが今回の決断の一番の理由」。同社は50人弱のチームで、世の中にインパクトを与えられるような規模までスピード感をもっていくためには、今の規模や体力では、相当な時間と努力が必要だと判断したようだ。
「CASH」や「モノ払い」に関しては複数社と売却の協議を続けていると言う。
第472号(2019/09/25発行)1面