マスト、中古ベビー売場の「QRコード付きポップ」が実を結び昨対売上で13%アップ
2019年10月31日
マスト(埼玉県川越市)がリユース店向けに展開している、中古ベビー売場のポップ支援事業が実を結び始めている。ベビーカー等の取扱説明書に繋がるQRコード付きのポップを開発し、昨年より無料提供を開始。導入店では、昨対売上で13%アップするなど効果が出ている。
店頭でQRコードをスマホから読み込むと、ウェブに公開された取説ページに辿り着く。お客自ら商品知識を深めさせ即決購買に導くほか、中古品にありがちな取説や付属品の欠品を理解させ、誤購入を避ける狙いがある。
「商品知識に乏しい店員でもポップのおかげで接客に手間取らなくなったなど、業務効率アップに繋がっているようです」(上楽宗之社長)
上楽宗之社長
ポップからは、コンビやアップリカなどメーカー各社がウェブに公開する取説ページに辿り着ける。尚、このほどチャイルドシートに特化したポップも開発した。従来消費者がチャイルドシートの適合車種を確認する際、「メーカーのHPはコンテンツが多彩で、適合車種についてページを探し当てるのが簡単ではなかった」(同社長)という。このポップの普及も拡大させる。
チャイルドシートの適合車種を確認できるQR付ポップ
現在ポップは、大手総合リユース系のFC店など約10店で導入。これら導入店は、マストが元々ベビー用品の仕入れを行うなど取引関係があった。現在はポップ支援に加え、売場レイアウトやプライスカード作成の指導も実施。一部店舗では、同社が商品仕入れを行う際に割り引いてもらうなど、マスト側も対価を得ている。
マストはマミーズキッズの屋号で中古ベビー用品専門にネット販売を展開。単価1万円前後の商品を月間200点ほど販売している。
第474号(2019/10/25発行)7面