ウズ、着物のアップサイクル洋服ブランド「ウズファブリック」創設
2019年11月15日
Web制作を行うウズ(東京都世田谷区)は、着物をアップサイクルした洋服ブランド「ウズファブリック」を創設。不要になった着物をほどき、ストールやワンピースなどに作り変える。
同社はIT企業だが、着物を有効活用する手段として、着物アップサイクルブランドを立ち上げた。「今年になって、アップサイクルやサステナビリティへの世間の関心が高まっていると感じ、実行に踏み切った」(小寺沢裕子社長)
取り扱う商品は現在3種類。2万円程度のストールと、5万円程度のパッチワークストールと、10万円前後の着物ワンピース。和服本来の慣習よりも、デザインを重視する。例えば礼服として着る「留袖」もオシャレなワンピースへと作り変えた。「まずベースとなる着物をほどき、デザイナー、工場での作業を経て服になるため、全て一点もの。価格は高くなるが、正絹を用いているなど素材は良い。まず40代の女性をメインターゲットに周知していきたい。若年層向けにレンタルやサブスクも検討したい」(小寺沢氏)
今後ウズファブリックはECサイトでの販売と、キモノ里親さがしで展示を行うほか、11月20~22日に東京ビッグサイトで行われるインテリアライフスタイルリビング展示会に出展予定。「通常の服を作るのと完全に違うプロセスなので苦労もあったが、ここまでできた。まずは事業をきちんとドライブさせたい」(企画担当金光香代子氏)
金光氏(左)と小寺沢氏(右)ウズファブリックを身に着けている
第475号(2019/11/10発行)5面