【市場動向】2014年のリユース市場を占う
2014年01月14日
増税により購買スタイルの変化を期待
円安基調持続でブランド品は追い風
2014年のリユースマーケットはどのように推移するだろうか。
最大のポイントは、4月から引き上げられる消費税増税。5%から8%へと引き上げられる。増税後は消費マインドの低下が懸念されるが、消費者の購買スタイルを大きく変えるきっかけとなりそうだ。新品で買うもの、中古で買うものなど、消費者の購買選択肢において、中古の存在感が高まりそうだ。
商品セクター別で見ると、海外輸出や訪日外国人旅行客向けの販売が多い、ブランドバッグや時計、宝飾品は昨年に続き、好調を持続しそう。米国経済の回復により、為替は円安傾向をキープする見通し。国内需要は、増税後の落ち込みが懸念されるが、免税購入できる外国人需要が下支えとなりそうだ。しかし、1月から始まる量的金融緩和第3弾(QE3)の縮小により、米国経済指標の悪化を招いた場合、円高に振れる恐れがある。ただ、その場合は金相場にとって追い風となり、地金買取りに恩恵をもたらす効果が期待できそうだ。
335号(2014/01/10発行)6面