モノファクトリー、アップサイクルプロジェクト「THROWBACK」が注目
2019年11月29日
産廃物から取り出した素材をアップサイクルとして活用するプロジェクト「THROWBACK」(運営:モノファクトリー 東京都品川区)が注目されている。規格外となり廃棄された跳び箱をお洒落な椅子や机として再利用して話題を集める。
椅子や机として使用できる
2年前に立ち上がった同プロジェクトでは、ソーラーパネルからできたテーブル、街燈を使用した照明、ゴルフクラブをフックに見立てたコートハンガーなど個性的な商品を販売またはレンタルする。
導入先としては事務機器製造のリコーなどがあり、同社の工場のエントランスに置かれてあるという。モノファクトリーのグループ企業のナカダイ(群馬県前橋市)から材料を仕入れ、外注で修理を施してから販売する。デザイン面は協業企業のオープンAが担当。価格は跳び箱で約20万円~で、受注生産体制を採用する。これまで群馬の地元紙やNHK、朝日新聞、日経デザイン等の各メディアから取材を受けてきた。「現状で採算は取れているが満足できるほどではない。ゆくゆくは捨てる人と使う人を繋ぐプラットフォームを作りたい」(コンサルティング事業部河西桃子)
現状は外部の修理担当先が3社で、今後は関東近辺に10社まで増やしたいと考える。「今は欲しい人が待っている状況。商品が一点もので修理をシステム化しづらい部分があり、現状では時間と費用がかかる。補修担当会社を開拓して生産体制を広げる必要がある」(河西氏)
第476号(2019/11/25発行)5面