エーツー、丸井Gと「資本業務提携」顧客インフラ共有し相互送客
2019年12月26日
中古ホビー店「駿河屋」を運営するエーツー(静岡県静岡市)が12月3日、丸井Gと資本業務提携を結んだ。エーツーが丸井Gから出資を受け、今後マルイで出店を重ねる。出資額は非開示。エーツーの経営に影響を及ぼす水準でないとしている。顧客インフラを共有し相互送客を図る。デジタルコンテンツ市場が成長するなか、エーツーは「中古パッケージメディアの販売は毎年2桁成長している」(経営企画部担当者)という。同社は、今後の更なる成長に向けオムニチャネル戦略を推進しており、「すべて一等地で、交通のターミナル拠点に店を構えるマルイは魅力」(同担当者)としている。
既に新宿と横浜のマルイには駿河屋が入り、女性客や買取客を増やしている。新宿マルイアネックスに入る駿河屋では女性向けアニメのグッズを強化するほか、映画関連グッズを豊富に揃えている。「上階に新宿バルト9があり、映画を観終わったお客様が駿河屋に流れ衝動買いするなど、上映に合わせた棚作りをしている。マーベル作品など売れ行きが良い」(同担当者)
駿河屋新宿マルイアネックス店
また丸井Gでは「マルイノアニメ」の名称で、描き下ろしグッズの期間限定販売や、イベント開催などの取り組みを見せている。アニメ商材に強いエーツーがマルイのポップアップ店の出店期間に合わせ、自店でキャンペーンを行うなどして送客支援も行う考え。
来春にはマルイの通販サイトで駿河屋の商品も販売する。また駿河屋の買取サイトとの連携も予定している。
第478号(2019/12/25発行)2面