日本システムケア、リユース事業の売上は20億円法人エンドからの調達を強化
2019年12月30日
中古機器売買やIT機器の保守サービスを行う日本システムケア(東京都品川区)が法人エンドからの調達を強化している。10年前までは仕入れ全体の8割近くをリース・レンタルのアップ品や自治体が占めていたが、今では全体の6割が法人エンドからの買取だという。供給の波が比較的少ない法人エンドから買い取ることで仕入れの安定化を図る。
リユース事業の売上は20億円だ
今期のリユース事業の売上は20億円で、業績は好調だと説明する。「好調の要因は法人エンドからの調達を地道に積み上げてきたことが大きい」と家近茂社長はいう。
家近 茂 社長
同社は買取後のオペレーションを充実し、法人エンドに選ばれ始めたという。機器の排出・収集や倉庫への一時的な保管、買い取れるものと返すべきものを仕分ける資産の分別、台数や購入元などを把握するデータ化などがそれにあたる。全国対応ができるように国内に8つの拠点を設けた。
また同社はリバリューサービスという標語で、コストであるIT機器を収益に変えること、また大量の廃棄物を抑制する環境性を説明し、法人エンドに事業価値を訴求してきた。
第478号(2019/12/25発行)5面