中古スマホのパステック、機種限定で高価買取 業者仕入れ好調 売上1.5倍に
2020年01月28日
スマホの中古店「モバイルステーション」を全国に5店舗展開するパステック(北海道札幌市)の売上が増加している。2019年1月期の時点で前期比150%の25億円で着地し、20年1月期も好調で35億円の着地見込だ。高額な買取価格を呼び水にして仕入れを拡大させた。
楽天市場ではショップ・オブ・ジ・エリア2018北海道エリアを受賞
同社は同一時期に1~2つの機種に絞って、買取価格を高額に設定している。例えば、中古iPhone7を買取した際には全6種ある中128GBの機種のみ同業より3000~4000円高く仕入れる。iPhone8、iPhone10の買取時も同様の施策を実施し、結果として2年で業者仕入れが2倍強に増加した。「ピンポイントで買取価格を上げた結果、キーワード検索で引っ掛かりやすくなったと思う」(油利寅生社長)
高価買取機種を1~2つに絞った理由は、リスクの大きさを加味するためだ。
もし全機種に高額な値付けをした場合、複数機種の一括買取の場面で、他の機種を市場価格で仕入れられないと判断した。
第480号(2020/1/25発行)3面