ゲットイット、サーバーの中古販売と保守両立 五輪後の需要拡大をにらむ
2020年01月28日
ゲットイット(東京都中央区)は中古のサーバーやネットワーク機器を取り扱う。特徴は、中古機器の買取・販売と、公式サポートが終了した機器の保守の両方を行うことだ。
「リユース業は在庫を早く回転させる。一方、EOSL(メーカーのサポートが終了した機器設備)の延長保守は長く在庫を確保する。この二律背反を実現しているのが強み」と話すのは同社の廣田優輝社長だ。
廣田優輝社長
主にシステム更新などで不要になったサーバーやネットワーク機器の買取・販売と保守を行う。機器によっては新しい部品が使えないため、わずか2GBのHDDが5万円ほどで取引されることもある。買い取った在庫を回すか保管するかは、社内のデータベースと経験による勘が頼りだ。
ニーズは大きい。先行き不透明な景況感を背景に、「システム更新の投資メリットが薄らいでいる。更新せずに今のシステムを使い続けたいという声が多い」(廣田社長)ことから、年々取引を増加。通信キャリアの保守下請けなど、約400法人と取引を行っており、18年度で売上15億円に達した。19年度は18億円程度の着地を見込む。
また同社は、勝どきに600坪の倉庫を保有する。買取を各種パーツごとに保管し、データの消去や清掃も行う。ブロードリンク社の問題以降、毎週5社から10社が工場を見学に来るそうだ。
12月の「エコプロ」に出展した
第480号(2020/1/25発行)2面